技術解説2022.05.10

技術ノート|バックライト・同軸照明・リング照明:どの欠陥にどの光を使うか

OLEDの配線欠けはバックライト、配線の押し傷は同軸照明。プローブ計数やセラミック片の厚み測定はバックライト。UVテープの明暗欠陥は同軸照明+下面照明。4つの事例で照明の基本を解説します。

技術ノート|バックライト・同軸照明・リング照明:どの欠陥にどの光を使うか

マシンビジョンには「照明で成否の半分が決まる」という言葉があります。同じ欠陥でも、光を変えるだけで見えなかったものが一目瞭然になります。4つの実例で、よく使う3種類の照明の使いどころを説明します。

バックライト:輪郭と有無を見る

対象物の背後から照らし、シルエットとして最も鋭い輪郭を得ます。

  • OLEDの配線欠け:欠けた部分が光を通すため、最も検出しやすい
  • プローブ計数:透明ケースはバックライトで撮像すると計数が最も安定
  • セラミック基板の厚み:バックライトで端面を撮像して厚みを算出。精度を出すには、基板・カメラ・バックライトを互いに垂直に保つ機構が必要

同軸照明:平面上の変化を見る

カメラの光軸と同じ方向から照らすため、平坦面は均一に反射し、凹凸や押し傷は暗く写ります。

  • OLEDの配線押し傷:同軸照明が最も効果的で、画像内の自己比較で異常を検出
  • UVテープの外観:同軸照明+下面照明で、暗欠陥を赤、明欠陥を青でマーキング。外接円で検査領域を定義

リング・側方照明:キズと立体を見る

低角度や側方から照らすと、キズやブツのエッジに影や反射が生じ、平坦面上で浮かび上がります。高角度リング照明は金属面を均一に写すため、金属部のキズに適しています。

まとめ

まず「どの光で欠陥と正常部の差が最も大きくなるか」を考えてから照明を選びます。答えが2種類以上の組み合わせになることもよくあります。辰祥が評価時に必ず複数の照明を比較するのはそのためです。

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