技術ノート|組立検査と大型ワーク:はんだ付け、ナットとワッシャ、コイルの絶縁シート
はんだ不足・はんだ切れ・未はんだはすべて撮像できますが、難しいのは形状が一定しない部品リードです。制御盤のナット、ネジの合いマーク、部品型番は認識可能。大型コイルはまず回転・昇降機構の設計から。

組立系の検査で難しいのは、欠陥そのものより「1つひとつ形が少しずつ違う」ことです。タイプの異なる3つのプロジェクトを紹介します。
はんだ:欠陥は写る、難しいのはリード
500万画素カラーカメラ・解像度13.4 μmと白色ドーム照明で、はんだ不足・はんだ切れ・未はんだ・変形による未はんだをすべて撮像できました。正常なはんだは面積が大きいため面積で異常を判別でき、はんだのないリードや位置決めできない変形リードもNGと判定できます。
- 複数の角度からの撮像が必要で、はんだ切れは表裏両面を確認
- 部品リードの曲がりが一定しないため、リード検出の演算が別途必要
- AI外観検査も選択肢だが、大量のサンプル画像が必要で、収集・検証に時間がかかる
制御盤:有無・マーク・型番
- ナット:正面から撮像して認識可能。ワッシャがナットに隠れる場合は側面撮像、またはナットより大きいワッシャへの変更を推奨
- ネジの合いマーク:ネジを検出した後にマークを正しく認識
- 部品の探索・計数、部品上の文字認識はいずれも可能。番号の正しさは「位置と型番」のロジック表で照合
大型コイル:まず機構、それから検査
重電用コイルの絶縁シート位置は、両側の露出面積、その差、角度でずれを判定します。ワークが大きく重いため、提案にはクレーン搬入を補助する位置決め棒、コイル回転テーブル、オートフォーカス軸付きのカメラ昇降台、NG箇所への赤ペン自動マーキングを含め、1周回転させながら順に検査します。
まとめ
組立検査では、まず「位置が一定しない」問題を機構、位置決めアルゴリズム、またはその両方で解決することで、判定が安定します。

